友人とカラオケに行った。各々好きなものを歌った。アジカンの荒野を歩けから始まり、くるりのばらの花で終わった。
カラオケに行くと、その人の好きな曲や良く聴く曲がわかるから楽しい。好きな曲を好きな人たちの声で聴けることもあるから嬉しい。カラオケの最後の曲である「ばらの花」は私がリクエストした。
「ばらの花」は私のとてもとても美しい思い出に植え付けられた曲である。正確に書くなら、サカナクションのネイティブダンサーとのRemixである、「ネイティブダンサー×ばらの花」になる。当時、橿原で苦しい生活を送っていた私にとって、休日の非日常は光そのものだったのだ。
そして、もうその日は帰ってこない。察した人はどうか引かないでほしい。私にとっては紛れもなく美しい時間だったのだ。恥ずかしいし、粘着メンヘラだと思われてはいけないから、ブログには書かない方が良いな。
話が脱線した。私は「ばらの花」を現在へと解放したかったのだ。過去に閉じ込めたままでは、曲を聞くたびに切なくなってしまうから。とはいえ、Remixの方は記憶が濃すぎるし、思い出の純度を少しでも高く保っておきたいから原曲の方で。
友人が歌ってくれた、一緒に歌った。またひとつ良い思い出が増えた。脳に焼き付いて離れないような眩しさはないけれど、じんわり広がる優しい記憶になった。そうして「くるりのばらの花」への思い出をたくさん増やして行こうと思う。そうすればきっと、「あの曲」の方も悲しさを伴わずに綺麗な思い出として、現在に解放できるようになると思う。
友人とは次に会う約束をしていない。でも、私たちが生きていれば絶対にまた会うよね。
#セットリスト
荒野を歩け/ アジアンカンフージェネレーション
青春コンプレックス/ 結束バンド
汽車に乗って/YUKI
マジックミラー/ 大森靖子
ばらの花/ くるり
ネイティブダンサー×ばらの花/ YUI×ミゾベリョウ
出町柳バラレルユニバース/ アジアンカンフージェネレーション
友人曰く、私が大森靖子を歌うことは解釈一致だったらしい。まりるさんには大森靖子のかっこよさと同じようなかっこよさがある、と言われてとても嬉しかった。「汽車に乗って」の良さを理解してもらえて良かった。歌い出しのフレーズが短歌になっていることが衝撃だったらしい。
パーティーはまだ続くし、目の前の人を大切にする。思い出は美しい、ずっと大切にする。
それでは、また明日。