うたた寝をしてしまった、存在しない友人との夢の話。性的な意味でかなり気持ち悪い内容なので苦手な人はブラウザを閉じてください。
私は友人の家でくつろいでいた。部屋には電気がついておらず、窓からは黄金色の陽が射していた。友人は大学に提出する書類を作っていた。PCの画面にはピンクの培地を吸った20μlのピペットの先端が表示されていた。
「全然進まないんです、どう進めて行けば良いのかわからない」
私は少しでも参考になれば、と自分が過去に提出した書類を探し始めた。毒々しいピンクのデスクトップに"研究室"と名前のついたChromeが2つも並んでおり、気持ち悪さを感じた。
「あった!わあ、懐かしい」
「見せてください!」
彼は椅子に座ったままくるりと此方に体を向けた。私は彼の視界を遮るように、膝の上に乗った後、そのまま頭を抱え込んだ。彼に見せるつもりで画面を開いたけれど、思っていたよりも内容が稚拙で見せることが恥ずかしくなったからだ。抱え込んだ身体は、女性のふわふわしたものとは明らかに異なり、緊張したことを覚えている。すぐに離れた。
「少し休みましょう」
私は空気を変えようと鞄の中から大量のお菓子を取り出した。筒に入った外国のポテトチップスが赤と青、それぞれふたつ。ハングル文字の袋麺、それと何かひとつ。忘れてしまった。
「プリングルズみたいですね、ちょっと良いやつだ」
彼はにこにこしながら青い筒を手に取っていた。何か返事をしようとすると口を塞がれた。頭は彼の両手で強く掴まれている。上唇の上の方ににヤスリのような痛みを感じた。頭が動かなくて苦しい、離してほしい!無理やり口をこじ開けられそうになったけれど、なんとか振りほどいて水を飲んだ。ガラスのシンプルなコップだった。
「ごめんなさい、恥ずかしかったから」
嘘をついた。彼は不服そうであった。何と言ったかは覚えていないけれど、子どものような声で返事をしたことは覚えている。
彼は消えてしまった。目が覚めた。
#セットリスト
無音
艶っぽい夢だった。山田詠美さん「蝶々の纏足」を読んだのでその影響かもしれない。貸してくれた友人に感謝。友人たちから研究関連の話を聞く機会が多かったので、20μlのピペットがpcの画面に表示されていたのだろう。あまりこういった内容の夢を見ないので、不思議な感じだ。
無理やり振りほどいたのは口のなかにお菓子が残っていたからです。彼はそういう雰囲気だと思っていたのかもしれないけど、夢の中でも私はお菓子を食べることに夢中だったのですね。口の中にお菓子が入っているのにそんなことをするやつがいるか!と思いました。水で飲み込もうにもお菓子は流れてくれなくて…もう気持ち悪いので書くのをやめます。
窓の外からは工事の音がする。